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執筆者の写真川島織物 和ラボ

着物を着るときに使う小物たち(2)腰ひも

更新日:2023年1月24日

こんにちは 和つなぎラボの小林です。

今回は「腰ひもについて」です。

「着物を着る時って いろいろ紐使うよね。何がどう良いの?何が違うの?」

こんな疑問、私も初めて着物を着た時に思っていました。同じように感じておられる方も多いのではないでしょうか。

左:モスリン腰ひも 右:ウエストベルト


腰ひもってなに?

腰ひも、という名は付いていますが腰で結ぶだけではありません。胸元にも使います。

用途としては、長襦袢や着物の身頃を体に巻いたあと、それがほどけないように巻いて結んで固定するために使います。

素材もいろいろと種類があります。

  • モスリン(ウール)

  • 木綿

  • ポリエステル

などです。

また、同じ働きをするためのベルト状のタイプもあり、これはマジックテープや金具で固定するので、腰ひものように結んだりしないタイプになります。

それぞれ形状も違うので、最終的にはお好みで選ばれる方が多いですね。


それぞれ どう良いの?特徴は?

何でこんなに種類があるんだろう?と思いますよね(笑)

それぞれの紐の特徴をご紹介します。


正絹腰ひも/きんち などの商品名になっていることが多い。

しなやかでしめやすい。正絹着物と同じ素材のため相性が良い。

高価。擦れに弱い。使い込んでいくと細いひも状になってしまう。


モスリン(ウール)

ウールでできているものが多く、幅が広めで並の長さだけでなく長尺という長めの物もあります。

しなやかで締めやすく、緩みにくい。面で押さえるため食い込みにくい。

しっかりとした素材感なので、結び目は大きめになる。


木綿

形状はモスリンの紐と似ているものが多いです。

丈夫。緩みにくい。モスリンと同じく面で押さえられる。

結び目がごろごろしやすい。しわになる。


ポリエステル

凹凸のある生地やツルっとした生地などがあります。

安価。扱いが楽。

ポリエステルの着物などにはどちらもつるつるしていつため滑りやすいことがある。


ベルトタイプ

ポリエステルとポリウレタンなどの素材でできているものが多いです。

伸縮性があり、フィット感がある。金具やマジックテープで止めるため、結び目がない。

少しコツがいる。経年劣化で伸縮性がなくなってしまうことがある。





初心者には何がおすすめ?

全般的にいろいろな素材の着物と相性が良く、滑らず緩みにくいもの、ということで和ラボではモスリンの腰ひもをお勧めしています。

面で着物や長襦袢を押さえることができるため摩擦の力で緩みにくく、体にも食い込みにくい、という良さがあります。




まずは一度お使いになってみて、その後いろいろ試してご自身の使いやすいものを見つけていくのも面白いですよ(^^)


今回は代表的なものをご紹介しましたが、いろいろなメーカーさんが試行錯誤して様々な腰ひもも出ています。腰に結ぶだけなら〇〇、胸元は◇◇、など紐ひとつとっても奥が深いのです(笑)

綺麗な色やかわいい柄、刺繡が入ったものなどもありますし、かわいさで選ぶのもまた楽しいので、ぜひ見つけた際にはいろいろとお手に取ってみてください。


和つなぎラボ

小林


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