春もお洒落に。着物の花粉症対策
- 川島織物 和ラボ
- 2024年3月5日
- 読了時間: 4分
更新日:2024年12月10日

春は三寒四温と言いますが、今年は異常に暖かかったり、冬が戻ったりとなかなか忙しい気温の乱高下。毎年同じことを言っている気もしますが、全体的には今年はやはり春が早いようですね。
春の訪れとともに花粉症対策が必要に…
この時期なにを着ようかな?という3月のコーディネートの話は前回書いたのですが、実はそれ以外に私には気にしなければならないことがある季節なのです。
…そう、花粉です。
ニュースもCMも、どうしてもピックアップされる花粉。
かすみがかったうららかな空は、実は私にとっては大敵なのです(笑)
目はかゆいし、咳は出るし、鼻は詰まるし、くしゃみは出るし。眉毛にも積もってくるのか、眉毛までかゆくなります。
しかし!そんな中でも!「着物を着たい!!」のです。
そこで今回は、花粉の時期の着物のコーディネートについてお伝えします。
素材選びが重要!

洋服でも言われているように、花粉が付着しにくい素材を選ぶことが大切です。
おすすめは、花粉が付着しにくい木綿や、花粉がついたとしても洗えるポリエステルの着物など。
寒い春先でも対策ができ、お手入れもしやすい素材です。
私も 花粉が着いたとしても落しやすいように 出来るだけつるつるした素材の着物を選びます。例えば、正絹だと大島。大島も紬ですが、糸がつるんとしていて、密度が高く織られているため手触りも
ツルツル。春先はまだ寒い日もあるので、あたたかな紬を着たいところですが、結城紬のようなざっくりした紬のふっくらした織り方の生地だと そっと花粉が乗っかってくる気がして、私はこの季節は着るのを躊躇してしまいます。(苦笑)
天然素材だと木綿、合成繊維だとポリエステルなどをチョイスします。
木綿やポリエステルは洗えるため、花粉を除去しやすいのです。
羽織もおしゃれとして、少し防寒として、また帯を防護するものとして…と着ることが多い時期ですが、こちらもつるっとした織り方や素材がおすすめです。
最近はポリエステルの洗えるレース羽織なども沢山あり、気軽に洗えるのでお出かけ後もケアがらくちんです。
静電気を考慮した組み合わせ
静電気は春の乾燥した日に起こりやすいもの。帯電を防ぐためには、素材の組み合わせにも気を配りましょう。

一般的には 木綿・麻<絹<ウール<化繊 という順で静電気が起きやすい(帯電しやすい)と言われています。
どうしても乾燥している日はぱちぱちと静電気が起きやすいのですが、静電気ガードなどのスプレーも併用します(正絹の長襦袢や着物にかけるとしみになってしまう場合もあるのでお勧めしません)。
花粉症対策をお洒落に
「この時期だけ花粉予防の眼鏡必須…」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
花粉防止眼鏡やマスクなどと、調和する色の帯や羽織紐をコーディネートするのもお洒落だと思います。
私は昨年 赤いフチの花粉防止眼鏡を買ったので、それに近い色の羽織紐をつけ「実は眼鏡と羽織紐、リンクコーデしたんだよね~♪」 と一人でウキウキしてました。
友人は、素敵なレース柄がプリントされたマスクをつけ、似た色の小紋を着ていてとても素敵でした。
おでかけ後のケア

この時期、目に見えない花粉や黄砂などのほこりがたくさん飛んでいます。
帰宅したとき、着物に付着したお家に花粉を持ち込みたくありませんよね。
家に入る前のひと手間ですが…着物用などの柔らかい毛足のブラシで、肩から裾に向かって花粉や
ほこりをササっと落としてしまいましょう。特にすそ周りは静電気が起こりやすく、ほこりなどが
たくさん付着しています。入念にはらい落としましょう。
あまりごしごしこすると、傷がついてしまったりしますので、軽く優しく ほこりを落としてくださいね。
ブラッシングの時に花粉を吸いこまないよう、マスクもお忘れなく!
花粉シーズンでも楽しい着物スタイル
花粉症もちには憂鬱なシーズンですが、友達とのお花見などイベントが多いシーズンでもあります。
花粉対策を取り入れつつ着物を存分に楽しんでくださいね🌸。
和つなぎラボ
小林
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