月々のきもの文様をご紹介していますが、今回は振袖によく使われる文様にフォーカス。
振袖(振袖)は、未婚女性の正装衣装(第一礼装)で、おめでたい場で着用され、袖が長く、文様も豪華に大きくデザインされることが多い着物です。
使われる文様は多岐にわたりますが、おめでたい柄が描かれます。今回はよく使われる代表的な古典文様をご紹介します。
華やかでかわいい!振袖に使われる文様
梅(うめ)
梅の花や枝をモチーフにしたデザイン。梅は冬の季節の象徴でもありますが、新春を代表する吉祥文様です。その形も丸く可愛いものであることからよく描かれています。
桜(さくら)
桜は日本の象徴的な花で、色々な着物でも描かれますが、振袖には大きくデザインされ、八重桜なども華やかなで人気の柄です。
牡丹(ぼたん)
“百花の王”とも呼ばれる、豪華で優雅な牡丹は、振袖でも好まれるモチーフです
菊(きく)
秋のイメージがある菊ですが、吉祥文様でもあるため振袖にも多用されます。花の形が丸く、様々に可愛くデザインされています。
貝桶(かいおけ)
平安時代の遊戯、「貝合わせ」の貝を収める入れ物を意匠化したものです。貝合わせは“和合”の意味もあり、婚礼衣装などにも描かれます
束ね熨斗(たばねのし)
神前に供えるのしアワビを意匠化したもの。縁起が良く、様々な花と組み合わされたりして文様化されています。
鞠(まり)
丸くかわいい形から「丸く収まるように」「円満に」などの意味もあります。また鞠は長い糸を使って作ることから「良縁が結ばれるように」という意味も込められています。
ご紹介した以外にも とてもたくさん文様がありますが、最近ではこの古典文様を現代的なデザインにアレンジしたものもたくさんあります。
振袖をご覧になる機会があれば、ぜひ見てみてくださいね。
振袖用の帯の文様がぬりえになりました!
川島織物セルコンでは振袖に締める帯を作っていますが、昨年12月、帯図案から作ったおめでたい文様のぬりえを発表しました。ぜひ以下のリンクから印刷をして楽しんでください。
▼振袖のぬりえ
▼振袖サイト
振袖に締める帯は他にも、こちらのカタログでご覧になれます。
和つなぎラボ
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