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【着物を着るときの紐の使い方】結ぶの?ねじるの?


こんにちは。和つなぎラボの小林です。

今回はレッスンの中で出た紐の結び方に関する疑問にお答えしていきたいと思います。

「この紐、さっきのは結んで、こっちは結ばないのはなぜですか?」というご質問はこれまでも時々いただいてきましたので、この機会に和つなぎラボでお伝えしている基本の紐の結び方を2通り図入りで紹介したいと思います。


着物着るときの紐の種類


まずは、着物に使う紐の種類ですが、こちらは以前の記事

着物を着るときに使う小物たち(2)腰ひも」に詳しく書きましたのでそちらも合わせてお読みください。

着物を着るために使う紐はいくつか素材や種類があり、結ばないベルトタイプのものなどもありますが、今回ご紹介するのは、ベルトタイプではないタイプの紐の結び方です。(下の図ではモスリン、正絹(しょうけん)と書いてあるような紐です。)



腰紐と腰ベルト
腰紐と腰ベルト



私たち和つなぎラボでは、着物を着る時に2本の紐を使って着る着物の着方をお教えしています。

  • 1本目(腰のあたり)…下半身を整えた後に固定する

  • 2本目(胸の下あたり)…上半身を整えた後に固定する



①腰で固定する紐


「ここの紐はほどけてほしくない」という紐はしっかりと結ぶことが必要です。

着物の下半身で結ぶ紐(腰紐)は着物全体の重さを支える大事な紐なのでしっかり 結んでおきましょう。


①の紐の結び方
①の紐の結び方

どんな結び方がおすすめ?

結びやすく、脱ぐときにもほどきやすい。また大きな結び目になりにくい。

ということで 片方だけが輪になる結び方=片蝶結び/片はな結び などと呼ばれている結び方をお勧めしています。




蝶々結びだと、輪が左右両方にできて結び目が大きくなってモゴモゴしてしまうので、この片蝶結びをお勧めしています。

ちなみに、「真結び(まむすび)」や「固結び(かたむすび)」と呼ばれる、ぎゅっと結んでしまう結び方はほどくのが大変なのでお勧めしません💦


②胸元で固定する紐

腰のあたりに紐を結んだあとは、胸元を留める紐をもう一本使いますが、こちらは結びません。

なぜならば、衿が崩れないくらいの力加減で留めておけばOKなので、和つなぎラボではねじって端を挟み込む方法をお伝えしています。


②の紐の結び方
②の紐の結び方






結び方は自分の力加減を探してみよう

和つなぎラボではこのような紐の使い方をお教えしていますが、着慣れた方の中には腰も胸元も左右にねじって端を挟むだけの方もいらっしゃいます。

その方々は『この締め具合ならずり落ちないし、この力加減なら大丈夫!』というコツを修得されていると思います(^^;


また、着物本体も重いもの、軽いもの、滑りにくいもの、滑りやすいもの、と様々な生地の個性があるのでそれを見極めていらっしゃるとも思います。

逆に、『どこも全部しっかり結んでるわよ』という方のお話も聞いたことが…。

マスターの域に入っていくと、皆さんのお好みになっていくのだなと感じています👏


コーリンベルトや着物ベルトをお持ちの方は

今回ご紹介したタイプの腰ひもは上記のように結んだりねじったりしますが、そのほか、マジックベルトタイプや、クリップがついたものなどが市販されており、今回ご紹介した紐の結び方とは違いますので、気になる方は「商品名/使い方」→【例:コーリンベルト/使い方】【例:着物ベルト/使い方】…

などで検索してみてくださいね。


和つなぎラボ

小林


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