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お悩み解決!着物ベルト(”コーリンベルトしっかり”など)の使い方とポイント ―その3

執筆者の写真: 川島織物 和ラボ川島織物 和ラボ

更新日:2月7日



着物ベルトの使い方 コツその3


着物ベルトのお悩み解決、第3弾!

今回は、着物の胸元や衿合わせをしっかり固定する「コーリンベルトしっかり」(商品名)の使い方とそのポイントをご紹介します。

胸元、衿合わせの固定に使われる紐やベルトは色々なアイテムがあります。気持ちよくスッキリ着るためには?…と皆さん悩まれたり、追及されたりしておられますよね。

それぞれ、その方に合う方法やアイテムはあると思うのですが、「便利だし使いこなしたい!」と思う代表的なものがコーリンベルト(商品名)などの、両端にクリップがついて本体がゴムになっているタイプのものです。

こちらの使い方は 以前ブログでもご紹介しています。


長襦袢に使う時のポイント

着物に使う時のポイント


このブログでは、「コーリンベルトしっかり」の特徴や使い方のポイントを詳しくお伝えします!



どう違うの?

「コーリンベルトしっかり」は、従来のコーリンベルトと同様に、左右の衿をクリップで固定するアイテムです。コーリンベルトは背中だけに通るベルトですが、これは体を一周するデザインで、半分に分割できるという構造が特徴です。

このベルトを使用すると、胸元や衿合わせをよりしっかりと固定でき、前身頃の脇部分も抑えられるため、スッキリした着姿を作りやすくなります。また、装着後でも体の前でゴムの長さを調整できるのも便利なポイントです。


それぞれのベルトの形状


どんな着物に使えるもの?

胸紐と同じ役割なので、どんな着物でも長襦袢でも使うことができます☺

私が特にこのベルトを使うのは、

・滑りやすい着物

・身幅(特に胸まわり)が大きい着物

の時に とても重宝しています。なぜかというと、滑りやすい着物の場合は、胸紐を使っても生地が滑ってしまい 衿合わせが開いてしまうことがあります。このベルトはクリップで挟んでいることとゴムの伸縮のおかげで、伸びてもまた元の長さに戻る(縮む)ので無理な窮屈さがありません。また、身幅が大きい着物の場合も脇のたるみがこのベルトで押さえられることで安定します。



どこに留めると良い?

ベルトを留める位置は、アンダーバスト、ウエストなど人それぞれです。使い慣れるうちにご自身の「ベストポジション」が見つかるはずです。最初は、骨に当たらず、痛みや苦しさを感じない場所を意識してみてください。補正をされる方は、その上で留めると骨にあたる痛みを防げます。



使い方とポイント


このベルトも、ポイント

  ・留める位置で、ゴム全体の長さを調整する

 ・クリップは左右同じ高さで留める

  ・ゴムは引っ張って留めない

です!

こうすることで素敵な着姿 間違いなし!です☺


①ゴムの長さを調整する

衿合わせを仮紐などで固定したら、ベルトの中央アジャスターをつけたまま体に一周させます。このとき、ゴムを引っ張らず、クリップを留めたい衿の位置にくるように、かつ体に無理なくフィットする長さに調整してください。

ベルトの長さ調整


左右の衿をクリップで固定する

ベルト中央部分のアジャスターを外し、分割して左右の衿をクリップで留めます。クリップは左右で同じ高さに取り付けるのがポイントです。

コーリンベルトしっかりを留める位置


背中を通してアジャスターを固定する

右衿につけたベルトは左脇から、左衿につけたベルトは右脇からそれぞれ背中を通します。背中で交差させたベルトを体の中心でアジャスターで固定します。

ベルトを背中で交差した状態

アジャスターを体の中心で留める


※微調整が必要な場合は、アジャスターを左右対称に動かしてゴムの長さを調整しましょう。

長さ調整が出来る部分


ゴムベルトは、引っ張って留める必要はありません。体の動きに合わせて伸び、調整した長さに戻るというようになっています。引っ張って伸ばした状態でクリップを留めてしまうと、引っ張っていない状態のもとの長さに戻ろうとして、衿がどんどん詰まってしまうのでご注意を!



おしゃれで快適な着物ライフを!

着物は紐だけでも着られますが、「もっと気軽に、快適に着たい」と思う方のために、さまざまな便利アイテムが登場しています。「コーリンベルトしっかり」もその一つ。ご自身に合ったアイテムを使って、快適で楽しい着物ライフを送りましょう!





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