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執筆者の写真川島織物 和ラボ

着物を着る時間を早くする方法

更新日:2022年12月8日

オンラインレッスンご参加の方からよく伺うのが「着物をささっと早くきて出かけたい!」という言葉です。

ですよね、分かります、そのお気持ち…。

皆さんが思う「さっと早く」の時間イメージはそれぞれだと思うのですが…15分、20分、30分くらい…?

洋服を着るよりは手順が多い着物ですから、ぱぱっと着ていきたいですよね。

着付け教室の先生方に伺うと「練習あるのみ!」とのお答が多く、これはもう「慣れろ」という意味で鉄板だと思います。

でも慣れても時間かかるよね~というお声もあったので、私なりにいろいろ考えてみました(笑)


スピードアップ術、3例

1.今あるもの、今のままの形で早く着る

➡一発であるべき場所に決める。

衿の角度であったり、紐の位置であったり、自分にとって心地よい場所に一発で決めると早くなります。

やり直すのは時間かかってしまいますよね。

➡触りすぎない、無駄な動きをしない。

何度も直して、引っ張って、と途中で触っていると それだけで時間がかかるので直せる場所はまとめて一気に直すのが良いと思います。

➡鏡に頼りすぎない。

見ずに練習してみて、鏡がなくても手の感覚・体の感覚で決めたい場所に決められると早くなります。

また、鏡を見るとどうしても体がねじれ、片方が高くなったりななめになったりしがちです。そういう意味でも頼りすぎないようにしたいですね。ですが早くても整っていないのはもったいないので、ポイント確認程度で鏡を見ると良いのではないでしょうか。

2.時短グッズや便利アイテムを使用してみる。準備方法を変える。

➡腰紐を使っていたところを、ゴムベルトなどに変えてみる。

ゴムベルトは初めに自分の体形に合わせた長さに調整しておくので、その分少し早く着ることができる場合があります。




➡体につける前に、形を作りセット(仕込み)をしておく。

例えば、準備として枕にあらかじめ帯揚げをセットしておくとスムーズに着ることができます。

また、クリップなどを使って、お太鼓の形を作っておいてから巻き始める。というのも時間短縮になる場合があります。



➡兼用アイテムで、着用するアイテム数を省略する。

肌着と長襦袢兼用タイプの商品…一般的に「うそつき襦袢」とも呼ばれていますね。

・袖のないTシャツ型の長襦袢… 衿が着物の長じゅばんの形になっているTシャツで、あとは上に着物を着るだけなので時短になります。

3.着物や帯の形自体を変えてしまう

➡着物の形を切ったり縫ったりしてパーツが分割してあるものを着る

初めから手間が省けるような作り方をした商品があります。

➡作り帯にする。

作り帯とは、一から巻くのではなく、あらかじめ帯を結んだ形が作られている帯です。

切るタイプと切らないタイプがあります。


やっぱり「慣れ?」

1~3のどれをするにしても、やはり初めての時は時間がかかると思います。

勝手に手が動くようになるまでは、やはり慣れ=練習が必要で、物理的に「無駄な動きをできるだけなくし手を早く動かす」

…これは「練習あるのみ」というところですね。

下着、長襦袢、着物、帯・・とそれぞれの着方のところで、自分はどこに一番時間がかかるのかを

見直すのも大事だなというのは自分の経験でも感じていて、その部分に時短グッズを組み合わせるのも一つではないでしょうか。

普通に着て着物が20分だとしたら、今日は18分を目標にしてみよう、明日は16分にしてみよう、という

物理的に早くする練習も大事ですね…タイマー片手に頑張りましょう!

なお、2の便利アイテムもご自身に合う、合わないがある場合があります。ここは試してみるしかないかなと思っています。

3の形を変えるという対応は、後から元の形に戻せない作り方になるタイプもあります。

また、その出来上がった形でしか着られないので他の結び方や着方はできず、収納がかさばる場合もあります。

とてもざっくりしていますが、早く着るためのご提案をご紹介させていただきました。

ご自身に合った方法が見つかると良いですね。

私も日々、まだまだいろいろなやり方を試していますが、私はこんな風にしているよ~のお話なども伺えると幸いです。ぜひ教えてくださいね(^^)


和つなぎラボ

小林

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