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着物、長襦袢の衿のお悩み解決!

更新日:4月18日

着物を着ると、様々な悩みが生まれることがあります。

初めての方も長く着られている方でも、「〇〇がうまく出来ない」「◆◆が難しい」

「この時はどうしたら治まるの?」など、困った状況に直面することがあります。

本当に悩みは尽きませんね。

私も同じです。


人間、体系は日々変わりますし好みも変わります。

毎回同じように理想形を再現できる方もいらっしゃいますが、ほとんどの方は毎回同じように着ているつもりでも、寸分違わずに再現できる人はなかなかいないんじゃないでしょうか。


ただ、皆さん着物を着て行く中で感じる悩みはおおよそ同じなので

一緒に着方練習をしていても、いただくご質問はある程度まとまってきます。


よくある衿に関するお悩み


今回は、そんなよくいただくご質問のなかからまずは衿周りからお答えできればと思います。

☆目指す形を作り上げるまでに、やり方はたくさんありますので「これだけが正解」ではありません。色々試してみてくださいね。


♦衿が浮いてきて、衣紋が詰まる

「頑張って衣紋を抜いたはずが、どんどん衣紋がなくなって 鎖骨あたりのえりが浮いてくるんです!どうしたらいいですか!!」

このご質問は良く伺います。

細かく言えば色々と原因はあると思うのですが、対処しやすい方法としては


◆「胸の周りのたわんだ生地」を背中に向けて送る=(背中側の生地を引っ張る)

※胸周りの生地が浮いてたわんでいるからと言って 前方(下方向)へ衿を引かないでください。


一般的なかたやまのライン。トルソーで実施

衣紋をぬいて着た場合、長襦袢や着物の肩山のラインは、人間の肩山のラインより後ろにあります。

 衣紋が抜けている状態を確認してみましょう。


左:衿が詰まってきた状態/右:衣紋を抜いた状態
左:衿が詰まってきた状態/右:衣紋を抜いた状態

衣紋が詰まってくると左のようになります。

衣紋が詰まらないようにするには、長襦袢も着物も、着ている間に衿を前方へ絶対引かなければ、衣紋は着た時の状態でキープできます。

着終わった後でも、衿が詰まってきたら、背中側の生地の浮きや衿のたわみ背中側を引けば

右の画像のように肩から胸元にかけて体にぴったりと生地がフィットしてぷかぷかした浮きがなくなります。


手順としては

①長襦袢の背中の生地を胸ひもの下で下へ引く

②着物の背中側のおはしょり(帯の下)を引く

皆さん想像より「え!こんなに引いていいんですか!」とのお声を聞きますが思ったよりも強く引いてもらって大丈夫です。

背中のしわの伸ばし方、生地の引き方

衿が開いてくる

こちらも多いご質問ですが…対処しやすい方法としては

◆衿をしっかりと紐で固定する。

胸ひもが緩いと、衿が安定しません。

胸紐、ゆるすぎませんか?また、衿の根元をしっかりと紐が押さえていますか?

見えるところだけ直しても瞬間芸になるだけ💦です。

息がしやすいように、と ついゆるく紐をしめてしまいがちですが、あまりにゆるいと衿が動いてしまいます。衿が固定されていないと左右にも動いて衿が開く原因にもなります。




腰紐が緩い時と適度にしまっている場合の比較

どれだけ、着た時がしっかりと整っていても、動いたら崩れるのが当然です。

怖がらずに、後で直せば大丈夫です。


☆着物と長襦袢の衿の見え方、重ね方についてはこちらの記事もご参考に・・・→https://www.walabo-ksc.com/post/20231208


ご自身の好きなフィット感を探そう

衿周りのぴったり感・ゆったり感はお好みもあります。

衿はゆったりどころかぶかぶかでよい。という時代もありました。

ゆったり着たい方にとっては窮屈に感じてしまうかもしれません。

いろんな着方を試してみてご自分の好きなフィット感をさがしてみてくださいね。

お出かけしていてはだけたりずり落ちたりしなければ大丈夫!とおおらかに着物ライフを始めましょう!



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