着物に着るときに使う小物たち(4) 足袋
- 川島織物 和ラボ

- 5 日前
- 読了時間: 5分
着物を着てみたいと思ったとき、「まず何を揃えたらいいんだろう?」「色々種類があるみたい」と迷ってしまうこと、ありますよね。
このブログでは、着物を着るときに使う小物を、ひとつずつ紹介するシリーズとして書いています。
今回は、和装の足元を整えてくれる足袋(たび)のご紹介です。
足袋って、どんなもの?
足袋は、着物のときに履く和装用の履きもの。親指と他の指が分かれているのが特徴で、草履や下駄を履きやすい形になっています。
見た目のためだけでなく、歩きやすさや安定感にもつながるのが足袋のいいところ。足元が整うと、全体の印象もすっと上品にまとまります。
足袋には、実は長い歴史があります
『11世紀ごろの文献に「足袋」という言葉が登場します。 奈良時代にはすでに存在していたともいわれますが、今の足袋と同じ形だったかは不明です。
平安時代ごろ、草履を履く暮らしに合わせて「親指が分かれた形」になったと考えられています。
鎌倉時代には武家にも広まり、足袋を履く習慣が少しずつ定着していきました。
その後、江戸時代以降に木綿足袋が普及し、留め方も紐から“こはぜ”へと変化しながら、今の足袋につながっていきます』
とのこと…。
時代の変化と一緒に形も進化してきたものなのですね。
足袋を履くと、何がいいの?
足袋は装いの一つとして、
・シーンごとのコーディネート(礼装・カジュアル)
・見た目のおしゃれ
・礼節を表す
などはもちろんですが、「きちんと見せるため」だけのものではありません。
草履が安定して歩きやすくなる
足元がすっきり美しく見える
汗や汚れから草履を守ってくれる
そして、個人的にいちばん大きいのは足袋を履くと気持ちが整うこと。
履くだけで自然と背筋が伸びて、「今日は着物を楽しもう」というスイッチが入る感じがします。
知っておきたい、足袋の種類
足袋にはいくつか種類があります。
〈見た目の種類〉
・白足袋・・・定番の一足
もっとも基本の足袋。きちんと感があり、どんな着物にも合わせやすい万能の一足です。
フォーマルからカジュアルまで使えるので、何を履いたら良いのだろうと迷ったらまず白足袋、で大丈夫。

・色足袋/柄足袋・・・おしゃれに楽しむ
カジュアルな着物やお出かけに。足元がアクセントになり、コーディネートがぐっと楽しくなります。
プリント(染め)や刺繍など色々なものがあります。また、色は白でも刺繍が施されたものは上品に着こなせます。

〈素材の種類〉
・木綿…生地の織り方により、キャラコ、ブロード、朱子(しゅす)などがあります。
フォーマルシーンはキャラコが一般的です。
・麻…夏の普段着に。麻には吸湿速乾という特性があり、サラサラした風合いで涼しさが
感じられます。
・別珍…冬の普段着に。起毛素材なので温かみがあります。
・化学繊維(ナイロン・ポリエステルなど)…伸縮性があり、楽に履くことができます。
綿や麻に比べると ふんわりした風合いです。
・絹…あまり多くはありませんが 結婚式などに。
また、それぞれの特性を生かした混紡、交織の素材のものもありますのでお好みのものを探してみてください。
ほかには…
・こはぜ付き・・こはぜは足袋の足首についている留め金具です。
>5枚こはぜ
フォーマルは5枚こはぜを選ばれることが多く、日本舞踊、武道、礼装など、また地域性もあるようです。足首までしっかり足袋で覆えます。
>4枚こはぜ
日常で一般的に履く足袋は4枚こはぜが多くなっています。

・こはぜなし
ソックスタイプには こはぜはなく、するりと足首まで履ことができます。

足袋の履き方
足袋は、座って履くと落ち着いて履きやすくなります。
足袋を半分 折り返す
つま先からまっすぐ足袋に入れ、親指の付け根にフィットさせる
かかとをしっかり合わせて足を入れ、折り返しを戻しながら足首まで添わせる
こはぜ付きの場合は、下から順番にかけ糸に留める
最後に全体をなじませて整える
最初は少し こはぜの止め方に戸惑うかもしれませんが、何度か履くうちに自然と手が覚えていきます。

はじめての足袋選びのポイント
・サイズはきつすぎないもの
試着が出来る場合は、ぜひ試してみてください。
メーカーさんによって、足袋の形は様々です。ご自身の足に合う一足を選ぶためにも、可能であればぜひ試着を。
試着できない場合は、普段の靴のサイズより―0,5㎝位を目安にしてみてください。
・迷ったら伸縮性のある足袋を
木綿100%の足袋は伸縮しませんが、ストレッチ足袋は伸縮するので履きなれていなくても楽に過ごせます。
・定番は白足袋
色柄の足袋はフォーマルシーンでは使えませんが、白足袋はフォーマルからカジュアルまで使えます。まずは定番からが安心ですね。
足袋を履くだけで、着物が近づく
足袋は小さなアイテムですが、履くだけで着物がぐっと身近に感じられます。
普段の生活では伸縮性がある靴下に慣れていますが、伸縮しない木綿の足袋をぱちっと履くと、本当に気持ちがシャキッとする気がしています。
また、私は外反母趾になってしまっていて、足袋で草履や下駄を履いているほうが歩きやすい…ということを実感しています。
靴も同じですが、合わないものを履いてしまうと痛くて歩きづらく、姿勢も悪くなってしまいますよね。体重を支えている足はとても大事な部分なので、靴も足袋も草履も、サイズやその時の状態に合わせてチョイスするのが大事だなと思います。
全身の姿勢も足もとからですよ、と足袋屋さんに教えていただき、それ以来 採寸して足に合わせた足袋を重宝しています。
皆さんもぜひ「心地よいな~」と思う足袋で、素敵な着物時間をお過ごしくださいね!
・・・・・
お久しぶりとなってしまったこの小物紹介シリーズも、また再開していきます💦
体系化はいずれまた改めて、と思いながらですが‥
今までにご紹介したアイテムは
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