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お悩み解決!おはしょりをまっすぐに整えるコツ

更新日:6月18日

おはしょりはまっすぐ?ななめ?

「おはしょりって斜めでもいいの?まっすぐじゃないとダメですか?」

着方レッスンや日々のやりとりの中で、よくいただくご質問です。


結論から申し上げますと――斜めでも、まっすぐでも、どちらでも大丈夫です!

ただし…時代や流行によって、着こなしの「きれい」とされる感覚には変化があります。

今の主流は、おはしょりを“まっすぐ”整えるスタイルが素敵に見えるとされています。

では、どうしておはしょりが斜めになってしまうのでしょうか?今回は、その理由とまっすぐに整えるためのコツの一つをご紹介します。



おはしょりが斜めになる理由

着物はほとんどが直線で仕立てられており、それを立体的に体に沿わせながら着ていきます。裾合わせのときには、裾すぼまりの形を作るために裾を持ち上げて丈を調整しますよね。この「裾を持ち上げた角度」が、そのままおはしょりの斜めラインに影響してくるのです。

特に、上前(体の左側から右側にかぶさる着物の身頃)の衽(おくみ)を持ち上げることで、左側のおはしょりが長くなり、自然と斜めになってしまうことが多いのです。



おはしょりをまっすぐにするには?

おはしょりをまっすぐに整えるためのポイントのひとつが、腰ひもの位置と締め方です。

以前、別の記事でおはしょり自体の整え方をご紹介しましたが、今回は、**腰ひもを少し工夫してまっすぐなおはしょりを作る方法**をご紹介します。



和つなぎラボ流・腰ひもの結び方

和つなぎラボのレッスンでは、腰ひもはまずはこのように締めていただくようにしています。

普通の腰ひもの結び方
「腰骨のでっぱりのすぐ上 → おへその下 → 腰骨のでっぱりのすぐ上」 前から見ると、少し“Uの字”を描くような、ほぼ水平なラインになります

この位置での締め方は、ご自身が心地よい力加減をつかむ練習にも最適です。

ただし、おくみ部分を持ち上げてすそすぼまりを作ると、上前(体の右側)と左脇では丈に差が出るため、結果として裾の斜め=おはしょりが斜め(左が長く)となります。

ななめになったおはしょり

左が長いおはしょり、どう整える?

今回の整え方のコツは、腰ひもの位置を“少し斜め”に変える方法です。

たとえば、左側の腰ひもを少し高めに、右側を少し低めに締めてみるだけでも、おはしょりがまっすぐ整いやすくなります。

最初は「左右で腰紐の高さが違うと落ち着かない…💦」と感じるかもしれませんが、それも慣れです!ほんの少しの工夫で、おはしょりのラインが整う、一つのコツです。。

腰紐の位置をかえてみると

腰紐をななめにして おはしょりを下げると…▼

おはしょりはまっすぐに


…とはいえ、すべてが完璧じゃなくて大丈夫!

おはしょりが多少斜めでも、着物姿全体の美しさは変わりません。「整える」という意識を持つことは大切ですが、出来上がりの形になるまでの手法は様々です。


大切なのは、「自分で着てみよう」という気持ちです。時代や年代によって、好みも流行も変わるもの。いきなり完璧を目指すより、少しずつコツをつかんでいけば、心地よく着物と仲良くなることができると思っています。ご自身に合った方法で、とらわれ過ぎずに着物を楽しみましょう!



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